間質性肺炎、肺線維症

 肺組織が硬くなる線維化が起こるために、肺での酸素の取り入れが障害される病気です。症状は呼吸困難と咳です。原因は不明なこともありますが、アレルギー、膠原病、薬剤、環境による場合もあります。病気の進行も、急に発症して命にかかわるものから、慢性にゆっくり進行するものまで様々です。従って個々の患者さんがどのタイプかを見極めることが大切で、気管支鏡検査や外科的肺生検など色々な検査が必要になります。治療は副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤などが用いられることもありますが、それらの薬物治療を行わない方が良い場合もあります。原因不明の特発性肺線維症の場合には、抗線維化薬を使用することもあります。また必要に応じて在宅酸素療法を行います。